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なぜジュニアNISAは利用者が増加したのか[ルール変更とロールオーバーについて解説]

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少額投資非課税制度のNISA(ニーサ)には、「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」の3つがあります。

この3つの中で、2016年にスタートしてから利用実績が乏しかった「ジュニアNISA」は、2023年をもって終了することが決定しました。

「ジュニアNISA」は使いづらい制度のため、利用者が少ないまま終わるものと思われていましたが、終了の決定から逆に以下のように利用者が増加していきました。

■2019年6月末⇒32万8982口座

■2019年12月⇒制度終了決定

■2020年6月末⇒38万3073口座

■2021年6月末⇒56万9639口

[座金融庁「NISA・ジュニアNISA利用状況調査」より]

 

利用者が増加したのは、制度終了にともないあるルール変更が追加されたためです。

 

この記事は、なぜジュニアNISAは利用者が増加したのかについてまとめたものです。

 

 

ジュニアNISAの変更点と利用者増加の理由

ジュニアNISA(ジュニアニーサ)とは、未成年の子どものための「少額投資非課税制度」です。

ジュニアNISA口座で投資すると、そこで得た利益や、配当金・分配金にかかる税金が0%(非課税)になることが最大のメリットです。

ジュニアNISAの詳細は以下のようになっています。

■利用できる人

⇒日本在住の0~19歳(2023年1月1日以降は0~17歳)

■非課税対象

⇒国内株式・投資信託への投資から得られる配当金・分配金や売却益

■投資方法

⇒スポット購入・積立購入

■年間の買付可能額

⇒新規投資額で年間80万円が上限

■非課税期間

⇒最長5年間

■投資可能期間

⇒2016年~2023年

■運用管理者

⇒口座開設者本人(未成年者)の二親等以内の親族(両親・祖父母等)

■払出し

⇒18歳までは払出し制限あり

 

ジュニアNISAの非課税投資期間は5年目の年末までと、一般NISAと同じです。

しかし、一般NISAと異なるのは売却代金や配当をすぐに現金で受け取ることはできず、課税ジュニアNISA口座に入金され、受け取りが可能となるのは、18歳になってからです。

正確には3月末時点で18歳になる年の翌年末までとなるため、一般的なケースでは、大学入学年の1月以降に解約できることになります。

つまり、高校3年の12月末まで解約できないという制限付きというわけです。

これが今まで、ジュニアNISAが「使いにくい」と言われていたところです。

ジュニアNISAに投じた資金は、大学の入学金として使用する場合には間に合いますが、それ以前に使いたいと思っても使うことができません。

これは、幼い時期からコツコツと投資してきた資金を、高校進学費用や高校在学時に通う予備校の費用などに利用したいと思っても、利用することができないということです。

逆に、ジュニアNISAを開始する時期を中学入学時や高校入学時といった少し遅めから始めることにした場合、今度は投資期間が短くなるため、資産運用としてはあまりおいしさを感じません。

しかし、2024年1月にジュニアNISA制度そのものが終了することから、あるルール変更が追加されました。

それは、途中解約をすることが可能というルールです。

2024年からジュニアNISA口座が新設できなくなるため、当然のルールです。

このルールにより、ジュニアNISAへの考え方が大きく変わることになります。

途中解約してもよいということは、18歳まで待たずして、資金を使いたいときに使うことができます。

これにより、ジュニアNISAは終了が決定されてから、新規口座開設者が増えることになりました。

また、ジュニアNISAは一般NISA同様にロールオーバーすることができます。

ロールオーバーとは、一般NISAやジュニアNISAで非課税期間(5年)が終了した際、保有している金融商品を翌年の新たな非課税投資枠に移行(移管)することをさします。

2023年にジュニアNISAは終了するので、ロールオーバーする場合、「2023年に18歳になるか」「2023年末に18歳未満か」で以下の図のように分かれます。

引用 https://www.rakuten-sec.co.jp/nisa/junior/rollover.html#skip01

2023年に18歳になる場合、ロールオーバーすると一般NISA口座に切り替えられます。

2023年末に18歳未満の場合、ロールオーバーすると、18歳まで「非課税継続管理勘定」により金融商品を非課税で保有し続けることができます。

ちなみに楽天証券の場合、ロールオーバーの手続きは書面で行われます。

時期が来た時に書類が郵送されます。

 

ジュニアNISAの注意点

使い勝手がよくなったジュニアNISAですが、一方で注意点もあります。

注意点は2つです。

まず、損益通算は行えません。

これはルール変更と関係なく、NISAによって生じた損益はもともと総合口座の利益と通算できない仕組みになっています。

次の注意点は、解約ができるといっても、2024年になるまでは現行のルールがそのまま適用されているため、18歳未満の場合、今はまだ解約して受け取ることはできないということです。

ただし、口座を全部解約し、さかのぼって運用益に課税を受けることは可能です。

 

まとめ

ジュニアNISA終了にともない利用者が増加した理由を要約すると以下のようになります。

■2024年以降に18歳未満でも途中解約できるようになったため、使い勝手がよくなった

ただし、2024年になるまでは現行のルールがそのまま適用されているため、18歳未満の場合はまだ解約して受け取ることはできないことに注意してください。

 

以上、ジュニアNISAについてでした。

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