現在、ロボアドバイザーのWealthNaviの預かり資産が2500億円を超え、口座数も31万口座に達し、利用者がどんどん増えているようです。
僕もWealthNaviを利用しており、運用成績としては悪くないものとなっています。
しかし、いざこういった運用商品をためすとき、投資の未経験者から見れば「本当に大丈夫なんだろうか?」と不安に思う方が多いのではないでしょうか。
そこで、この記事は次の2点について書きます。
「WealthNaviのメリット・デメリット」
「僕のWealthNaviの運用成績の公開」
WealthNaviのメリットは?

WealthNaviは投資の初心者には最適な商品です。
WealthNaviのメリットは以下の4点です。
①金融アルゴリズムが優れているので、特に何も考えなくても運用を任せられる
②最初に設定さえすれば、後はすべて自動で資産運用してくれる
③リバランスや税金最適化もすべて自動でやってくれる
④分配金の再投資も自動で行うため、複利効果による資産の成長が大きい
では、順に説明していきます。
①金融アルゴリズムが優れているので、特に何も考えなくても運用を任せられる
WealthNaviを利用するという人は、投資の初心者で「投資に興味があるけど、何やっていいかわからない…」とか「分散投資したいけど何を買えばいいのか...」という方が多いです。
WealthNaviは、投資に関して特別な知識がなくても、最初に「どれくらいのリスクをとれるか」というアンケートのような簡単な質問に答えるだけではじめることができます。
リスク許容度は5段階になっており、数字が多きいほど株式の割合が高くなります。
ちなみに僕は、リスク許容度は最大の『5』で設定しています。
長期で運用をする場合、多少のリスクはおっても構わないという考え方です。
もうすぐWealthNaviを解約するという年齢が近づいてきたら、リスク許容度を下げて債権の割合を高め、リスクを減らすつもりです。
要は、自分の年齢や性格に合ったリスクを選択すればOKです。
また、WealthNaviは「長期・積立・分散」の資産運用を、ノーベル賞受賞者が提唱する理論に基づき、6~7つのETF(上場投資信託)を通じて、世界約50カ国1万1000銘柄に分散投資してくれます。
王道な投資方法ではありますが、このすぐれた運用でドルコスト平均法の恩恵をうけることができます。
ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を常に一定の金額で、時間を分散して定期的に買い続ける手法です。
この方法で金融商品を購入し続けた場合、価格が低いときはたくさんの購入することになり、価格が高いときは少しだけ購入することになります。
ドルコスト平均法を利用した積立投資は、値動きのある金融商品に投資をする際、投資のタイミングや投資期間といった『時間』を分散することで、リスクとリターンを平準化できる点があります。
要は、ドルコスト平均府とは低いリスクである程度のリターンを得ることができるということです。
WealthNaviでは、このドルコスト平均法の恩恵をうけながら、王道な運用を行ってくれるということです。
また、最初に必要な投資額は10万円からスタートできます。
WealthNaviではこの10万円で、はじめからしっかりと分散されたポートフォリオをつくってくれます。
②最初に設定さえすれば、後はすべて自動で資産運用してくれる
運用する対象の選択、発注、積立まですべてを自動で行なってくれます。
僕は始めのうちは、自分の資産が上がっているか、下がっているかが気になって毎日のようにWealthNaviをチェックしていたのですが、1ヶ月たつころにはもうログインすらほとんどしなくなりました。
銀行口座から毎月自動で引き落として投資をしてくれるので、完全に自動です。
仕事が忙しくてもすべて自動で行なってくれるので、問題ありません。
③リバランスや税金最適化もすべて自動でやってくれる
WealthNaviは、リバランス、税金最適化(DeTAX)まですべて自動で行なってくれます。
【リバランスとは】
株式、債券、投資信託などの価格が上下することによって、当初の割合が崩れてしまったポートフォリオ(資産の組み合わせ)を元の理想の割合の状態に戻すこと。
【税金最適化(DeTAX)とは】
税金最適化とは、税負担を自動で最適化する機能のこと。
税金最適化は具体的には次のようなことを行います。
リターンがマイナスになっている銘柄をいったん売却して損を確定させる。
そして、すでに実現している「利益」と、売却によって実現した「損」を相殺することにより、その年の利益を圧縮もしくはゼロにし、税負担を翌年以降に繰り延べます。
また、リターンがマイナスになっている銘柄の売却と同時に、同じ銘柄を、同じ数量、同じ価格で買い戻します。
これにより、ポートフォリオを維持したまま、税負担を自動で最適化することができます。
このように、投資の初心者には少し難しいことをWealthNaviでは自動で行ってくれます。
④分配金の再投資も自動で行うため、複利効果による資産の成長が大きい
WealthNaviは配当金のように、分配金がもらえます。
配当金は税金が引かれてから再投資になるため、効率としては悪いですが、複利効果によりさらなる資産の成長が期待できます。
WealthNaviのデメリットは?

WealthNaviにもデメリットはあります。
僕が思うWealthNaviのデメリットはこれです。
投資に慣れた人にとっては、手数料を負担に感じる
そもそもWealthNaviは「投資の初心者でも『長期・積立・分散』が簡単にできるように」といった商品です。
投資に慣れた人は、自分で自分に合った投資信託やETFを選べばいいと思います。
そうすれば、その際にかかる信託報酬や手数料を安く抑えることができます。
僕は、インデックスの投資信託を毎月積み立てしているのですが、それとは別でWealthNaviも運用しています。
WealthNavの手数料は預かり資産の1%(※)となっており、インデックスの投資信託よりも管理費用が少し高いです。
※現金部分を除く、年率、消費税別。預かり資産が3,000万円を超える部分は0.5%(現金部分を除く、年率、消費税別)の割引手数料を適用
僕は実験的に資産の一部でWealthNaviを始めましたが、自分でポートフォリオを組んだり、リバランスをすべて行えるという方は手数料を負担に感じることになります。
WealthNaviの注意点
WealthNaviを始める方は、以下の2点に注意してください。
①まとめて多額の資金を入金するのではなく長期の積立投資を行う
②市場の暴落が起こってもあわてず積立投資を続ける
①まとめて多額の資金を入金するのではなく長期の積立投資を行う
まとめて入金しても構いませんが、もしその時が相場の高値圏であった場合、損をすることになります。
やはりWealthNaviは、長期積立投資での運用を基本としており、コツコツとドルコスト平均法により、利益を積み上げていく手法が最適です。
「相場が安値のときはたくさん買う」「相場が高値のときは少しずつ買う」という方法で、平均点を狙って資産を積み上げていきましょう。
②市場の暴落が起こってもあわてず積立投資を続ける
投資の初心者の方は、始めて相場の暴落を経験すると、焦って売ってしまうことが多いです。
いわゆる狼狽売りです。
また、「何だよ。WealthNaviって損するじゃないか。」となり、積み立てをやめてしまう人もいるようです。
しかし、これは非常に不効率な資産運用といえます。
暴落が起こったときこそ、安値で運用商品を買えるチャンスです。
そういったときも、焦らず積立投資を続けてください。
WealthNaviの運用成績公開【17ヶ月】

では、僕のWealthNaviの運用成績を公開します。
僕はWealthNaviに毎月2万円を積立投資しています。
コロナショックにより一時的に被害をうけています。
しかし、コロナショック前までのパフォーマンスは、含み益が16.23%と悪いものではありませんでした。
コロナショック後も、しっかりと戻りはじめているので、今後も積み立てを続けてみるつもりです。
まとめ
WealthNaviは、 投資の初心者におすすめできる資産運用サービスです。
投資はまずはじめてみないと分からないことがたくさんあります。
しかし、「何も知識がないまま、投資をはじめて失敗しました」では、せっかく貯めたお金を無駄にしてしまします。
その点、WealthNaviはリバランスや税金最適化といった、難しい知識がなくとも、資産運用をまかせることができます。
そのため、「深い知識がないけど投資をはじめてたい」という状態であれば、ロボアドバイザーのWealthNaviは最適のサービスといえます。
WealthNaviをはじめてから、投資の知識がついたら、手数料の安い投資信託に変えて、リバランス等を自分で行うというという流れでもいいと思います。
また、最初は10万円程度という資金ではじめられることも投資の初心者におすすめできる点です。
資産運用をはじめたくても「何をすればいいかわからない」や「何を買えばいいかわからない」という状態であれば、是非WealthNaviを試してみてください。