この記事はこんな人におすすめです。
☑︎ いつも株を買ったら株価が下がり、売ったら株価が上がる
☑︎ 相場が上がるのか下がるのかをどのように見極めればよいか知りたい
この記事は、相場の変わり目を判断する材料のひとつとなる騰落レシオについて説明します。
騰落レシオとは
騰落レシオ(とうらくレシオ)とは、市場全体の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率のことです。
いわゆる買われすぎ、売られすぎを見るためのテクニカル指標です。
騰落レシオは次のように求めます。
値上がり銘柄数÷値下がり銘柄数×100=騰落レシオ(%)
例えば、値上がり銘柄数が1000銘柄、値下がり銘柄数が500銘柄であれば、騰落レシオは1000÷500×100=200%となります。
騰落レシオは上記のように、値上がり銘柄と値下がり銘柄の数で市場全体の過熱感を計算するものであるため、個別株ごとに騰落レシオの数値が出されるわけではありません。
また、5日という期間をとって計算したものを5日騰落レシオ、25日という期間をとって計算したもの25日騰落レシオといいます。
5日騰落レシオは短期的な市場の過熱感、25日騰落レシオは中期的な市場の過熱感を見る指標といわれています。
騰落レシオで相場の変わり目を判断するには
騰落レシオは120%で買われすぎの目安、70%で売られすぎの目安だと言われています。
つまり、「騰落レシオが120%になれば、買われすぎなためその後株価が下落する」「騰落レシオが70%になれば、売られすぎなためその後株価が上昇する」可能性が高いということです。
しかし、近年その目安以上の数値がでることも多くなっています。
そのため、「騰落レシオが120%以上の地点から下がりはじめたら売り」「騰落レシオが70%以下の地点から上がりはじめたら買い」のタイミングととらえておくといいかもしれません。
騰落レシオはどこで確認できるのか?
取引をしている証券会社のツールで確認すれば見ることができます。
しかし、証券会社によっては騰落レシオが表示されないということもあります。
その場合は『投資の森』や『日経平均比較チャート』ようなサイトでも確認ができます。
まとめ
騰落レシオをつかって相場の変わり目を判断する方法についてでした。
騰落レシオは相場の変わり目を示す値として、非常に有効なサインですが、目安のラインに達したからといって、必ず株価の底や天井が来たというわけではありません。
あくまで、騰落レシオが「120%をこえたとき」と「70%を割ったとき」に株価が変わり目となる可能性が高い目安だということを忘れないようにしてください。
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