すまい給付金とは、住宅を購入した際に現金をもらえるお得な制度のことです。
しかし、この制度は宅建業者にとっては特にメリットがないため、あまりPRされておらず、認知度は低いものとなっています。
そこで、この記事では『すまい給付金』について解説をします。
すまい給付金とは
すまい給付金とは、国土交通省 すまい給付金の公式ページでは以下のように説明されています。
つまり、すまい給付金とは住宅購入の際に「収入に応じて現金をもらうことができる制度」ということです。
なぜすまい給付金ができたのか
すまい給付金のはじまりは、消費税率が5%から8%に引き上げられた2014年となります。
このとき、増税による住宅購入の駆け込み需要の増加と、その後の反動による需要の減少を抑えるため、住宅ローン控除の最大控除額がそれまでの2倍である年間40万円、10年間で400万円に拡充されました。
しかし、その住宅ローン控除のメリットを十分に活かせるのは、年収が高い層のみでした。
そこで、年収が一定額以下の人向けに現金を支給する制度『すまい給付金』ができました。
また、2019年に消費税が10%になったため、すまい給付金の給付額がアップし、対象となる年収の上限もひきあげられています。
すまい給付金をもらえる条件
すまい給付金受給の主な適応条件は次のようになっています。
☑︎ 住宅ローンの返済期間が5年以上
または、現金で住宅を取得した50歳以上の人
☑︎ 対象となる住宅の床面積が50m²以上
☑︎ 収入が755万円以下
☑︎ 消費税がかからない場合は不可
(個人から中古住宅購入など)
また、収入によって給付基礎額が変わります。
収入の目安額 | 450万円以下 | 450万超~525万円以下 | 525万超~600万円以下 | 600万超~675万円以下 | 675万超~775万円以下 |
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給付基礎額 | 50万円 | 40万円 | 30万円 | 20万円 | 10万円 |
年収が450万円以下であれば、最大の50万円が給付されるということです。
すまい給付金をもらうには
注意が必要なのは、すまい給付金は住宅を購入すると、自動的にもらえるわけではないということです。
申請の方法は以下の3つがあります。
いずれの方法も、審査を通れば給付金が振り込まれます。
詳細情報は国土交通省 すまい給付金の公式ページでも確認できます。
以上、すまい給付金についてでした。
申請すれば最大50万円という大きなお金が手に入ります。
住宅購入の際に、手続き忘れがないように注意してください。