インデックス投資とは、日経平均やTOPIX、S&P500、ダウ平均のような株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す投資方法を指します。
例えば、日経平均が3%上昇したら、自分の資産も同じく3%上昇するような投資の方法のことです。
僕も『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』などのインデックスファンドに毎月積立投資をしています。
この記事ではインデックス投資について徹底的にわかりやすく解説されている書籍『お金は寝かせて増やしなさい』の紹介をします。
僕は、この本を読む前にインデックス投資をすでにはじめていたのですが、評判と評価がかなり良い本ということで、一度読んでみようと思い手に取ってみました。
読んでみたところ、非常に有益な情報がわかりやすくまとめられており、インデックス投資をはじめてみようと考えている方に、おすすめできる本でした。
この一冊を読めば、インデックス投資のことはほぼ理解できます。
『お金は寝かせて増やしなさい』
この本は、インデックスファンドを積み立て投資して長期保有することは、資産形成において大きな有用性をもつということを述べています。
インデックス投資とは、『お金は寝かせて増やしなさい』では次の3つように述べられています。
インデックス投資とは①
インデックス投資とは、世界中に分散したインデックスファンドを積み立て投資して長期保有する投資法。
はじめに銘柄と金額を設定すれば、あとは寝かせておくだけでよい。
そのため、空いた時間で人生をより豊かにすることができる。
インデックス投資とは②
インデックス投資は長期間で見れば、着実な資産形成ができる。
ただし、年に一度程度、運用中に崩れてきた資産配分を、所定の比率に戻す「リバランス」が必要。
インデックス投資とは③
インデックス投資は、短期間では資産は増大せず、何十年も継続して初めて効果が現れる。
この本の著者である水瀬ケンイチ氏はインデックス投資を広めた第一人者と言える方です。
水瀬ケンイチさんは、ブログ『梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)』の管理人でもあります。
最近ではインデックス投資が有名になっており、インターネットでインデックス投資ついて多くの情報を得ることができます。
しかし、水瀬さんのように、インデックス投資がメジャーになる前から運用をはじめていて、長期間実際に投資した結果を示せる人はあまり多くありません。
この本では、リーマンショックのような歴史的な相場のようすを振り返りながら、水瀬さんの資産がどのように増減したかという体験談まで書かれています。
インデックス投資について知識がすでに深い人にとって、この本は真新しい情報はないかもしれませんが、実際の経験談は非常に価値のある情報です。
「今後インデックス投資で含み損をかかえることがあっても、落ち着いて積み立て投資を続ければいい」ということを実際の経験から教えてくれています。
水瀬さんはTwitterでも以下のように述べています。
私自身の話をさせていただければ、この10年間のみならず、過去18年間にわたり毎月、毎年、変わらずインデックスファンドへの積み立てを続けてきました。
— 水瀬ケンイチ(みなせけんいち) (@minasek) 2020年7月16日
利益確定あるいは損切り目的で、インデックスファンドを売却したことは一度もありません。
最後に、この本ではざっくりとした説明ではありますが、インデックス投資をうまく終わらせる『リアロケーション』(資産分比率の変更)等の出口戦略についても書かれています。
例えば、投資家本人の加齢にともなって、ポートフォリオの債券比率を保守的な配分に変更する必要性があるといったことが説明されています。
このような、「投資の上手な終わらせ方」という情報も、大切で有益な情報といえます。
インデックス投資がどのようなものなのか知りたいという方は、ぜひ読んでみてください。