最近では株主優待は投資の手段としてはかなりメジャーなものになっています。
株主優待制度の人気は高く、株主優待欲しさに株を始める方もいるくらいです。
株主優待が人気なことは、日本人の性格に合ったものと言えるのかもしれません。
実際アメリカに株主優待制度はなく、世界的に見ても非常に珍しいものとなっています。
僕も『ヤマダ電機』や『オリックス』などの株主優待をもらっています。
しかし、いくら魅力的な株主優待制度であっても、買い方1つで損をしてしまうこともあるので注意が必要です。
今日は損をしないための株主優待株の買い方についての記事です。
株主優待で損をしてしまう人
株主優待で損をしてしまう人はこんな買い方をしています。
①利回りを比較していない
②企業業績や財務内容を見ていない
③人気ランキングから選ぶ
④株主優待廃止や改悪のリスクを考えていない
では順に見ていきましょう。
①利回りを比較していない
株主優待の内容がいいからといって、それだけで購入するのではなく、他の株との比較はしっかりと行いましょう。
例えば、「よく行くお店の株主優待券1,000円分」がもらえる企業の株が5万円で買えるからといって、すぐにお得だと判断するのは間違っています。
同じ値段の5万円で、「配当金が2,000円」もらえる企業の株を見落とすということがないようにしてください。
株主優待という贈り物をもらえるというお得感から、他の企業の株のチェックを怠り、低い利回りの株を買ってしまうということがないようにしましょう。
②企業業績や財務内容を見ていない
「お得な株主優待がある企業=いい企業」とは限りません。
自分にとってお得な株主優待を出す会社だからといって飛びつくのではなく、その企業の業績や財務内容を必ず確認しましょう。
業績が悪化していたり、不祥事を起こしている企業はいつ破綻するか分かりません。
株価が急落しても何年もその企業の株を持ち続けていれば、株主優待をもらい続けることで、元本分を回収できるということはあるかもしれません。
しかし、それは何年も塩漬けになってしまっても困らないという資金力が必要です。
やはり塩漬け株を持たなくてはいけないリスクは少しでも避けるべきです。
③人気ランキングから選ぶ
株主優待の人気ランキングが高い株がお買い得というわけではありません。
人気が高いということは、みんなが買っているので、割高な株になっている可能性があります。
購入するタイミングは十分に検討しないと、高値掴みになってしまいます。
④株主優待廃止や改悪のリスクを考えていない
企業の業績悪化により、株主優待が廃止や改悪されるということはめずらしいことではありません。
明らかに業績が悪化しているにもかかわらず、株主優待が充実しすぎている場合は、株主優待の廃止や改悪の可能性を考えてください。
「②企業業績や財務内容を見ていない」と重なる部分がありますが、業績が安定しているかの確認は必ず行いましょう。
まとめ
株主優待制度は、うまく利用すれば非常に利回りの高くなるお得な制度です。
しかし、買い方を間違えてしまえば損失につながることもあるということを理解しておくことが大切です。
今から株主優待株の購入を考えている人は、株主優待の内容のみに気を取られず、十分な企業業績と財務内容の確認を行ってください。