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下落相場でも利益を出すためには

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コロナウィルス感染拡大の影響により、市場は大きく下落局面となりました。
現在は少しずつ上昇をしている日経平均株価ですが、2番底を警戒している方も多いと思います。
つまり、また相場が下落すると予想している人もいるということです。

そこで今日は、次に来た下落局面でも利益を取れるように「下落相場でも利益を出すために覚えておくべき投資法」についての記事です。


下落相場でも利益を得る3つの方法

下げ相場でも利益を得られる投資法を3つ紹介します。

①空売りをする

空売りとは、信用取引で行える投資法です。
まず現物取引と信用取引の違いについての説明です。

現物取引と信用取引

【現物取引】
  ☞いわゆる通常の取引のこと
  ☞100万円の株を購入する場合100万円必要
【信用取引】
  ☞証券会社から借金をして株を購入
  ☞100万円の株を100万円がなくても購入可
  ☞保証金が必要(30万円程度)
  ☞空売りできる

信用取引をはじめるためには、証券会社に『信用取引口座』という専用の口座をつくらなくてはいけません。
現物株の取引をしている口座を保有していたとしても、それとはまた別に信用取引用の口座をつくる必要があります。

信用取引口座を開設するには、各金融機関が示す条件をクリアする必要があるので確認してみてください。

信用取引を用いると約3倍のレバレッジをかけることができます。
レバレッジとは、利益を高めることのできる倍率のことをいいます。
簡単に言えば、100万円の資金があれば、信用取引を用いて3倍のおおよそ300万円分の株を購入することができるということです。
要は、購入した株の価格が上昇すれば、現物取引に比べて3倍の利益を得ることができるということです。
もともと持っている資金が小さくても、大きな利益を狙うことができます。
ただし、3倍の株を購入して、株価が下落した場合は損失も3倍になるので注意してください。

そして、信用取引では現物取引では行えない『空売り』が可能です。
下落相場でも利益を狙えるのがこの『空売り』です。
空売りとは以下のような仕組みになっています。

空売りの仕組み

株価が高いときに株を証券会社から借りて売る
 ☟
株価が下落したときにその株を安値で買い戻す
 ☟
証券会社に返却する差額で利益を得る

例えば、ある株100株100万円を信用取引で『空売り』したとします。
その後、その株の価格が下落し80万円になったところで買い戻しをした場合、差額の20万円が利益となります。
逆に、株価が上昇し120万円になったところで買い戻しをした場合、差額の20万円が損失となります。
要は、相場が下落したときに利益を得ることができというものです。

この空売りをうまく使えば、相場が上昇しているときと下落しているときの両方で利益を得るチャンスがあるということです。

空売りができれば一年中いつでも利益を狙いにいけます。

しかし、空売りはいくつか注意点があります。

空売りの注意点

 ▶空売りができない銘柄がある
 ▶手数料が高額になることがある
 ▶株価が上昇すればするほど損失が拡大する

まず、空売りをしたいという場合、「空売りの対象となっている銘柄」の確認が必要です。
日本取引所グループのサイトでは、空売りの対象銘柄を一覧で確認することができます。
「制度信用・賃借銘柄一覧」というリストを確認しましょう。

次に、手数料についてですが、投資の初心者にはなかなか分かりづらいものとなっています。
空売りを行う場合『貸株料』というコストが発生します。
これは、借金の利息に相当するものです。
また、『逆日歩(ぎゃくひぶ)』というコストが発生する場合もあります。
この『逆日歩』は少し厄介です。
信用取引には証券取引所のルールに基づく『制度信用取引』と、証券会社ごとのルールに基づく『一般信用取引』の2種類があります。
逆日歩は『制度信用取引』で証券会社が貸し出す株が不足した際に生じる追加のコストのことです。
空売りを開始した時点では、逆日歩の有無や金額が分かりません。
なので、後々手数料が高額になっていることに気付き、損をしてしまうということもあるので注意が必要です。

②インバースETFを保有する

インバースETFとは、日経平均株価やTOPIXなどの株価指数と反対の値動きをするように設計されたETF(上場投資信託)です。

ETFとは、上場企業の株のように取引がすぐに行える投資信託だと思ってください。

インバースETFは、日経平均のような値動きの対象としている指数が1%下がると、逆に価格が1%上昇します。
つまり、相場全体が下落していくと、価格が上昇して利益が出るというものです。
単純に下落を予測して利益を取りにいくことや、暴落に備えた保険として利用されています。
なぜ、相場全体と反対の動きができるのかというと、先物取引を行っているためです。
指数の先物取引で売り建てを行うことで下落に応じて利益をとっているETFということです。

先物取引の詳細はのちほど説明しますので、わからなければ飛ばしてもらって結構です。

インバースETFのメリットは、1株数百円~数千円という低価格で購入できるということです。
低価格のため、初心者でも敷居が低く取り組みやすくなっています。

また、インバースETFには値動きが対象にしている指数の反対方向の2倍になるように設定された、ダブルインバース型のETFも存在します。
反対方向の2倍とは、指数が1%下がると、ダブルインバース型のETFの価格が2%上昇するということです。
相場の下落時に大きな利益を狙えるため、人気のダブルインバース型のETFですが、注意点があります。
それは、長期保有には向いていないということです。
ダブルインバース型のような、倍率を高めるタイプのETFは、日々の変動率に連動するという特性上、長期保有するとじわじわと価格が下がるという性質があります。
そのため、短期での売買を前提に購入を考えてください。
長く持ちすぎると、相場全体が下がっても、思ったよりもダブルインバース型のETFの価格が上昇せず、思ったように利益を取れないということが起こります。

僕も「1357 日経ダブルインバース」を信用取引で数百万円ほど購入して、短期で売り抜くという手法はよく行います。
短期で売ってしまうためリスクも小さく、下落時にはおすすめの投資法です。

③先物取引の売り建てを行う

少々上級編です。

先物取引とは「将来に買うか、売るかをあらかじめ決めておく取引」のことを言います。
今の時点では買う(もしくは売る)価格と数量のみ決めておき、約束の時期が来たら実際に売買を行う仕組みになっています。
ではこの取り引きは何のためにあるのでしょうか?
先物取引をイメージした例を挙げて説明します。

先物取引のイメージ

あなたは今、金のネックレスが欲しいと考えています。
あなたはお店に金のネックレスの値段を確認しに行きました。
すると、金のネックレスの値段は20万円でした。
20万円であれば、3ヶ月後のボーナスで何とかなんとか購入できそうです。
20万円より高ければ、ボーナスでも足りず購入をあきらめるところでした。
あなたは3ヶ月後にこの金のネックレスを購入することを決意するのですが、一つ問題があります。
それは「金の価格は変動する」ということです。
もしかしたら、3ヶ月後には金の価値が上がり、20万円以上の値段になっている可能性があります。
そこで、あたたは「3ヶ月後にこの金のネックレスを20万円で買います。」と予約をし、手付金として一部のお金を払いました。

これで、あなたは3ヶ月後に金の値段が上がっても20万円で金のネックレスを購入することができます。
しかし、この取り引きにはリスクがあります。
それは「金の価値が下がったとき」です。

では、3ヶ月後に「金の価値が上がったとき」と「金の価値が下ががったとき」にどのような結果になるか見ていきましょう。
<金の価値が上がったとき>
3ヶ月後に金の価値が上がり、金のネックレスは20万円ではなく、25万円になったとします。
しかし、あなたは20万円で金のネックレスを購入する約束をしているので、5万円得したことになります。
逆にお店側は25万円で売れる金のネックレスを20万円で売ることになるので、5万円の損となります。
<金の価値が下がったとき>
3ヶ月後に金の価値が下がり、金のネックレスは20万円ではなく、15万円になったとします。
しかし、あなたは20万円で金のネックレスを購入する約束をしているで、5万円損したことになります。
逆にお店側は15万円の価値の金のネックレスを20万円で売ることになるので、5万円の得をします。

この取り引きにどのような意味があったかというと「金の価値が下がった場合、あなたは損してしまうことになりますが、金が値上がりした場合は購入をあきらめなくてはいけないはずの金のネックレスを20万円で購入することができる」というところです。
つまり、あなたは金の価格が上昇するというリスクを抑えることができたということです。
この取り引きのことを先物取引といいます。

次に、先物取引の特徴についてです。
先物取引は、指数の100倍や1000倍の価格を扱うことができます。
例えば、日経平均の100倍を売買する『日経225ミニ』の場合、日経平均が2万円であれば、取引の最低単位は200万円となります。
しかし、200万円すべてを準備する必要はなく、証拠金としての手数料を数万円を準備すれば、200万円分の先物を取り引きすることができます。
相場が下落すると予想した場合は、この先物取引で『売り建て』を行えば利益を得ることができる。
『売り建て』は、上記の先物取引のイメージの説明では「お店で売る側の人」にあてはまります。
つまり、日経平均が先ほどの2万円から1万9000円になった場合、1000円下落した100倍の10万円が利益になります。
逆に、日経平均が2万1,000円になった場合は、値上がりした1,000円の100倍の10万円損することになります。

このように、先物取引の売り建てであれば、下落相場でも大きな利益を得ることができます。
要は、インバースETFが行っていることを自分で行うのが「先物取引の売り建て」ということです。
しかし、先物取引は上級者のテクニックだと思ってください。
先物取引は自分のもっているお金の何倍もの大きなお金を動かすことになります。
初心者は避けたほうがいいリスクの高い投資法となります。

また、先物取引に似たオプション取引というものもあります。
オプション取引は上記の先物取引のイメージの例で説明すると、「金のネックレスを買う(売る)権利を買う」ということです。
もし、金のネックレスの価格が下落すれば、買うこと(売ること)をやめるということもできます。
しかし、その場合は権利の購入にかかった費用は戻ってこないので、損をすることになります。

下落相場で利益を出すために

下落相場で初心者が利益を出す最も簡単で取り組みやすい投資法は「インバースETFを保有する」ことです。
難易度の低い順で言えば、
▶インバースETFを保有する
▶空売りをする
▶先物取引を行う
の順になります。
僕も株を始めた最初の頃は、下落の局面だと思ったときは「1357 日経ダブルインバース」を購入していました。
これに慣れてきたら信用取引で空売りを行うという流れがいいと思います。

もちろんいずれもリスクのある投資になるので十分気をつけてください。

株式投資を行っていく上で、損切りは絶対の必要事項です。
特に空売りの損失は青天井と言われます。
例えば、10万円の株を買い建てた場合、その株の価値が0円になれば損失は10万円で済みます。
しかし、10万円株を売り建てた後に、株価がどんどん上昇すれば、損失は無限に増えていくことになります。
追証と言われる、資金不足により追加で支払いをしなくてはいけないという状態になる前に、必ず損切りをできるようにしましょう。

以上、下落相場でも利益を出す方法についてでした。
今後また来るであろう下落相場に直面した際に、参考にしてみてください。